トルクレンチの使い方
クルマのタイヤ交換で使うトルクレンチの使い方を紹介します。
1 トルクの合わせ方
エマーソン トルクレンチ EM-29 を例に説明します。
柄の部分に28・・・42・・・56・・・70と14刻みに刻印と目盛りがあります。
ハンドル部分には0・・・2・・・4と2刻みの刻印と、1刻みの目盛りが入っています。
①28N・mにあわせる場合
ハンドルを回して、柄の28にハンドルの0を合わせます。
②110N・mにあわせる
まず、ハンドルを回して、柄の112にハンドルの0を合わせます。(この時点で112N・m)
ここからハンドルを左に2目盛り回して12にあわせます。(112-2=110N・m)
2 トルクのロック
柄の末端のネジを時計方向に軽く締めます。
締めておかないとトルクレンチを使っている最中にハンドルが回ってしまい、
トルク値がずれてしまいます。
3 締め方・緩め方
①締める場合
締める場合ですが、急な動作やじわ~と締めるような方法はNGです。
通常の速度で締めてくけてください。
②緩める場合
トルクレンチで緩めてはいけません。
トルクレンチは「トルク値で締める」思想で調整されているため、緩める方向に力を加えると
トルク値が狂ってしまいます。
4 トルクレンチの保管
トルクレンチを保管する際は、写真のように最低値よりも下までハンドルをまわして
トルク値が設定されていない状態にして下さい。
なぜならば、トルクレンチの値はバネによるものであり、長時間トルクを設定した状態にすると
トルク値が狂ってしまうからです。
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